近年、足の健康に関する重要性の認識度が高まってきました。基本的には人は2本の足のみで接地していろいろな行動をとります。足裏の傷害等によりきちんとまっすぐな歩行ができていませんと、頭痛や腰痛と言った全身のさまざまな箇所のトラブルを引き起こす原因になる場合があります。ここでは、弊社タコ・コンフォートシリーズの効用と併せて足の構造等について簡単な資料を掲載しています。

中足骨アーチ 足は距骨、踵骨、舟状骨、立方骨、楔状骨などの、いわゆる足根骨と、5本ずつある中足骨、そして距骨からなりたち、これらの骨と骨との間には必ず間接が存在し、この間接をそれぞれの靱帯が強く固定、安定しています。これらの足根骨、中足骨、距骨、間接、靱帯によって足には、4つのアーチが形成されています。まず、内側縦アーチで、これは土踏まずを形成し、踵骨内側から舟状骨、第1楔状骨、第1中足骨へと伸びています。次に外側縦アーチで、これは、ほとんど立った状態ではわかりませんが、踵骨外側からはじまし、立方骨、第4、5中足骨へと至っています。
残りは、楔状骨と立方骨からなる横アーチ、そして5つの中足骨から成る横アーチです。
足の運動は、足底部を内側に向ける内反(内転、背屈、回内)と、この反対の外反(外転、背屈、回内)であり、これらの運動に内反筋群として、長、短腓骨筋など関係しています。この中の内外、回内だけの運動は距骨下間接で行われます。


横アーチ 足の外傷、傷害を引き起こす原因として、足の形の異常、路面の異常、オーバーウェイト、運動量過多、不適当なシューズ、足の運動に関する筋力の低下、不適当な着地、走り過多などがあげられ、これらによって、アーチが徐々に変化していくものと思われます。このアーチが崩れると、足にかかる衝撃力が足全体に分散され、足間接、膝間接、やがて股関節の傷害を招くことになります。


横アーチの足底板「外反母趾の予防、矯正」になります。何らかの原因により中足靱帯がゆるんでくると、横アーチが崩れ、これにより母趾が外反していき、やがては世間一般でいわれている外反母趾へと移行していきます。
このほか、横アーチの乱れにより、歩き方までぎこちなくなり、足、足首、膝、腰、などに原因不明の痛みを感じるようになります。このように横アーチは、縦アーチと同様、非常に重要な役割を果たしております。この足底板は、女性で特にハイヒールを頻繁に使用する方には必要不可欠です。


アーチ 縦アーチの足底板の矯正になります。足で地面を支えるには、体重の3倍の力が加わり、これをサポートするのが縦アーチ(内側縦アーチ+外側縦アーチ)です。また、このアーチは、歩行、ランニング、ジャンプ等の際の衝撃を吸収します。いわゆるクッションの役目をしており、最も重要なアーチといえます。
このアーチが崩れてしまうと疲れやすくなる、体がだるくなる、また衝撃を体全体で受け止める為足関節、膝関節、股関節、ひどくなると腰、肩にまで影響を及ぼすことになります。
また、このアーチに沿って足底筋膜が存在し、この縦アーチの乱れが原因で、付着部に痛みを覚え、ひどい時には、通院治療を受けなければならないケースがあります。


内側ウェッジの主に扁平足、X脚、回内足、足底筋膜炎などの矯正になります。

「扁平足」

デラックスの用途「縦アーチの足底板」に準じます。

「X脚」

X脚とは、O脚の反対で、これにはまず横アーチが崩れ、母趾の力が弱くなり、足趾よりも足の腹を使って歩くため、重心が内側に偏っていき、そのためX脚となっていきます。

「回内足」

回内により、下腿部が内方向に捻れるため、膝蓋骨が大腿骨に擦れ、この結果、ランナー膝が生じたり、この捻れが股関節にも及ぶと、ランナー股を起こすことがあります。回内により、足のアーチ、足首、足の特定の故障の原因となります。

「足底筋膜炎」

足底筋膜は、内側縦アーチ(土ふまず)を補強する膜で、踵骨の内側突起部から起こり縦に索状に走り、前足部に付着しています。人間の基本となる歩行、ランニング、座る、などの全ての動作でこの足底筋膜が関与します。

特に起始部に炎症を起こすことが多く、扁平足、ハイアーチ、回内足などが引き金となることが多々あります。


外側ウェッジのO脚や回外足の矯正になります。
O脚や回外足の方は横アーチが弱く、しかも足趾の力も弱く、また歩行時に足先が外方向に流れてしまう為、重心が足の小趾側に逃げてしまい、足を開いた形の歩き方となります。外側ウェッジを補強することで、足の外側と小趾に力が入るようになり、下半身のバランスが整い、自然と歩き方が改善されていきます。


踵部の座礁やアキレス腱炎の矯正になります。
踵の足底部は、皮膚や皮下組織が厚く、脂肪のかたまりが隔壁によって仕切られ、クッションの役割をしています。ですが、ジャンプや着地時の強い衝撃により脂肪のかたまりの一部が破壊され、出血や腫れが生じた場合、この挫傷部に圧力が集中するのを防ぐためにこれを用います。
踵部にこの足底板を入れることで、足関節がやや底屈し、これにより下腿三頭筋が弛緩され、アキレス腱へのストレスや負担を最小限におさえることができます。